結論
AIクローラーは、大きく「学習用」「検索用」「ユーザーの依頼で読みに来るもの」の3種類に分かれます。AI検索で紹介されたい会社は、少なくとも検索用のクローラーを止めないことが大切です。
学習には使われたくないが、検索には出たい場合は、学習用だけを止める設定ができます。ひとまとめに「AIを全部ブロック」すると、紹介の機会まで失うおそれがあります。
AIクローラーの一覧
| 会社 | 名前 | 役割 | 止めるとどうなるか |
|---|---|---|---|
| OpenAI | OAI-SearchBot | ChatGPTの検索機能用[1] | ChatGPTの検索回答に表示されなくなる(案内リンクとして出る場合はある)[1] |
| OpenAI | GPTBot | モデルの学習用[1] | 学習に使わないという意思表示になる[1] |
| OpenAI | ChatGPT-User | ユーザーの操作に応じてページを読む[1] | ユーザーが始めた操作のためrobots.txtが適用されない場合がある[1] |
| Anthropic | Claude-SearchBot | 検索結果の品質向上のための巡回[2] | 検索での表示や正確性に影響する可能性がある[2] |
| Anthropic | ClaudeBot | モデルの学習に使われうる情報の収集[2] | 今後の内容を学習データから除く意思表示になる[2] |
| Anthropic | Claude-User | ユーザーの質問に応じてページを読む[2] | ユーザー主導の検索で表示される機会が減る可能性がある[2] |
| Perplexity | PerplexityBot | 検索結果で表示・リンクするため[3] | Perplexityの検索結果に出にくくなる |
| Perplexity | Perplexity-User | ユーザーの質問に応じてページを読む[3] | ユーザー起点のため、通常はrobots.txtを無視する[3] |
| Google-Extended | Geminiの学習などへの利用を管理するための設定名[4] | Google検索の掲載や順位には影響しない[4] |
OAI-SearchBotとGPTBotの違い
名前が似ていますが、役割は別です。OAI-SearchBotは検索用、GPTBotは学習用で、それぞれ別に設定できます。OAI-SearchBotを許可して検索に出しつつ、GPTBotを拒否して学習への利用を断ることもできます。[1] 両方を許可している場合は、1回のクロール結果が検索と学習の両方に使われることがあります。[1]
Google-ExtendedとGooglebotの違い
Googlebotは、Google検索のためのクローラーです。Google-Extendedは別のクローラーではなく、Geminiの学習などに使ってよいかを伝えるためのrobots.txt上の名前です。専用のアクセスがあるわけではなく、Google検索への掲載や順位にも影響しません。[4]
GoogleのAIによる概要やAIモードに表示されるには、ページがインデックスされ、スニペット付きで検索に表示できる状態であることが必要です。[5] Googlebotを止めると、通常の検索にもAI機能にも出にくくなるので注意してください。
robots.txtの書き方の例
robots.txtは、サイトの一番上(例:https://example.com/robots.txt)に置きます。
例1:検索用も学習用も、すべて許可する
AIに広く読んでほしい会社に向いています。何も書かなければ許可と同じ扱いです。
User-agent: *
Allow: /例2:検索は許可し、学習用だけ止める
User-agent: GPTBot
Disallow: /
User-agent: ClaudeBot
Disallow: /
User-agent: Google-Extended
Disallow: /
User-agent: *
Allow: /例3:見せたくない場所だけ止める
User-agent: *
Disallow: /admin/ZESTAは検索でもAIでも紹介してほしいため、すべて許可する形にしています。
設定してもうまくいかないときの確認
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| CDNやホスティングでAIのアクセスを止めていないか | robots.txtで許可しても、手前のセキュリティ設定で止まることがある。Googleもクロールの許可を基盤側まで確かめるよう勧めている[5] |
| 公開されたIP範囲を許可しているか | OpenAIとPerplexityは、公開しているIP範囲からのアクセスも通すよう勧めている[1][3] |
| 反映を待ったか | OpenAIとPerplexityは、反映に約24時間かかる場合があると案内している[1][3] |
| 重要な情報を文字で書いているか | Googleは、重要な内容はテキストで示すようすすめている[5] |
よくある勘違い
| 勘違い | 実際 |
|---|---|
| robots.txtで止めれば、検索に絶対出ない | クロールを止めてもインデックスされることがある。出したくないページは noindex を使う[6] |
| robots.txtで止めれば、情報を守れる | ユーザー起点のアクセスには適用されない場合がある[1][3]。非公開にしたい情報は、ログインなどで守る |
| AI用のファイルを置かないと選ばれない | GoogleはAI向けの新しいファイルや特別なマークアップは不要と説明している[5]。llms.txtは補助と考える |
まずは今のサイトを確かめる
ZESTAの無料HPパワー診断では、URLを入れるだけで、LLMO・SEO・MEOそれぞれの基本対応を約30秒で点数にできます。会社の情報の整え方はAIに選ばれるホームページとは?をご覧ください。
参考
- OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」
- Anthropic「Does Anthropic crawl data from the web, and how can site owners block the crawler?」
- Perplexity「Perplexity Crawlers」
- Google検索セントラル「Google の一般的なクローラ」
- Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」
- Google検索セントラル「タイトルリンクのベストプラクティス」
各社のクローラーの名前と扱いは変わることがあります。この記事は2026年11月時点の公式情報をもとにしています。設定の前に各社の最新の説明をご確認ください。
参考情報
- [1] https://developers.openai.com/api/docs/bots
- [2] https://support.claude.com/en/articles/8896518-does-anthropic-crawl-data-from-the-web-and-how-can-site-owners-block-the-crawler
- [3] https://docs.perplexity.ai/guides/bots
- [4] https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/google-common-crawlers?hl=ja
- [5] https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja
- [6] https://developers.google.com/search/docs/appearance/title-link?hl=ja
